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Input



・3列5行に配列した15のキーで、パソコンで基準となっているローマ字仮名入力を実現
・母音字(*1)キーと子音字(*2)キーの分かり易い配列・割り当てにより、スムーズな文字入力が可能
・同じ英字キーの配列・割り当てを利用して英字入力も可能
・小さな仮名や頻出記号を入力キーに直接割り当てているので文章作成効率が向上
・数字・小文字キーを装備することで入力文字の切り替え・文章作成効率を向上
(*1)母音字: A, I, U, E, O
(*2)子音字: B, C, D, F, G, H, J, K,L, M, N, P, K, R, S, T, V,W, X, Y, Z
★ 入力モードとその切替
 Roma-Kでは、日本語、英語での文章作成に必要な仮名(英字によるローマ字入力)、半角英字(大文字/小文字)、全角英字(大文字/小文字)、数字(全角/半角)、及び記号を入力することが出来る。
 入力する文字・記号の切り替えは、右の図1の[モード]キーで行う(ローマ字仮名・全角英字モード、半角英字モード、記号モードの3つ)。[数字・小文字]キーで数字、英字の大文字、小文字の切り替えを行う。[モード]キー、[数字・小文字]キーの切り替えは下の図2のフローチャートのように動作し、柔軟な文字種の切り替えが可能となっている。

図1
図2
★ ローマ字仮名入力用の英字キー配列
 前述のように、Roma-Kでは英字キーを使ってローマ字仮名変換入力する為に、母音字A、I、U、E、O、及び母音字以外の英字である子音字21字を下の図3のように配列・割り当てた。そして1個のキーへの割り当てを3文字までとしており( [、。?!] キー以外)、文字入力の為にキーを押下する回数を極力抑えている。これらの英字キーの操作により、JIS規格で定められた英字キーによる仮名への変換方式に則ったローマ字仮名入力を実行することができる。また、左手で母音字、右手で子音字を押すことも出来、よりスピーディな入力も可能となる。
図3 ・母音字
 母音を1回の押下操作で仮名変換入力可能とするため左側の行に母音を入力するための母音字A、I、U、E、Oの5文字を縦に割り当てている。
・子音字
 五十音の「かさたなはまやらわ」の順番で中央行の上から縦方向に、それぞれのキーを押した時に入力される1番目の候補として、子音の清音を入力するために必要な子音字であるK、S、T、N、また同様に右側の行へH、M、Y、R、Wを割り当て、さらに2番目、3番目の候補として、前述の清音から派生する濁音、半濁音、促音、拗音を入力するための子音字が割り当てられている。ただし、ローマ字仮名入力の高い効率と操作性を維持するために各キーに割り当てる英字を3文字以内と限定していることから、“は”行に関連する子音字“H”、“B”、“P”、“F”、“V”の中でH”、“B”、“P”を一つのキーに割り当て[HBP]キーとし、“は”行、“う゛”行の拗音を入力する時に必要な子音字の“F”と“V”を、[HBP]のキーのすぐ下に配置されている“M”のキーの2番目、 3番目の入力候補として割り当てることで[MFV]キーとし、関連する子音字をそばに集めることで利用者が関連する子音字を探しやすいように配慮している。
・拗音に添える小さな文字だけの入力
 Roma-Kでは、JIS規格で定められた英字キーによる仮名への変換方式 に則った、“X”との組み合わせによる拗音に添える小さな仮名の入力方法(例えば“X” + “A”で“ぁ” が入力できる)を活かすと共に、母音については母音字キーの2回押下で容易な入力可能となっている。(例 えば“A”キーを2回押下すると“ぁ”に変換入力される)
・促音小さな「っ」だけの入力
 Roma-Kでは、使用頻度の高い促音に添える小さな「っ」の入力を容易にするため、“Yっ〜”キーを2回押下すると「っ」が単独入力できる方式を考案している。同時に、JIS規格で定められた英字キーによる仮名への変換方式に則った促音の入力方法である、例えば「りっぱ」という語を“R”+“I”+“P” +“P”+“A” という同じ子音字の連続入力によって「っ」を入力する方式と、“X”+“T”+“U”によって「っ」を単独 入する方式も実行可能となっている。
・「ん」の入力
 Roma-Kでは、JIS規格で定められた英字キーによる仮名への変換方式に則り、“N”キーの2回押しで「ん」を入力することができる。また、コンピュータなどと同様に“N”キーを1回押した後に母音字以外の文字が入力された場合は、「N」が「ん」に自動変換される仕様となっている。
・漢字・カタカナ等への変換
  ローマ字仮名入力のデフォルトであるひらがなのカタカナ、漢字への変換は、任意のひらがな変換を実行した後、図1にある[enter]キーを押下して確定する前に、図1の[上矢印]あるいは[下矢印]キーを押下 することで仮名漢字変換プログラムを活用し、変換する仕様としている。
★ 全角英字入力
・ローマ字仮名入力用の英字キー配列・割り当てを共用
 Roma-Kで全角英字入力をする場合は、上の図に示されているローマ字仮名変換入力用の英字(母音字・子音字)キーを使って無変換入力を行う。“A”、“I”、“U”、“E”、“O”の5文字は、それぞれの母音字キーを3回押下することによって全角英字を無変換入力できる割り当てが為されており、子音字の全角英字入力は、例えば[KGQ]キーを2回押して“G”を入力する。全角英字を入力する場合はローマ字仮名変換を回避するため、一字入力する毎に[enter]キーを押下して英字の入力を確定することで英字の連続入力が可能となる。
図4 ★ 半角英字入力の著しい効率化
・母音字キーの独立が英字入力効率を大幅に向上
 Roma-Kでは、半角英字の入力もローマ字仮名入力で使用する英字キーの配列・割り当てを利用する。その理由として、英語においてはrhythm、try、nymphなど子音字のみで構成される単語を除き殆どの単語に母音字が含まれるため、ローマ字仮名入力の場合と同様に母音字の使用頻度が明らかに高く、図3において左側列に配置した5個のキーそれぞれに母音字を割り当て、1回の押下操作で入力可能とすることが英単語等の入力効率を大幅に向上させるという大きな利点が挙げられる。
 更に英文でよく使われる主格、所有格、目的格“I、my、me、you、your、he、his、him、she、her、we、our、us、they、thier、them、it、its”、be動詞の“am、are、is、was、were”、5W1Hの“What、Who、When、 Where、Why, How”などが汎用キーボードと同じ回数のキー押下操作で可能であることも英文の入力効率を向上させる(別紙の半角英字入力比較表参照)。同じキーに割り当てられた文字を連続入力する場合は、「右矢印」キーでキャレット(文字を入力する箇所を示すマーク)を移動し、続いて同じキーから任意の文字を入力する。
・柔軟な入力文字の切り替え
 半角英字モードではデフォルトは半角英大文字の無変換入力が行われる。このモードでは、図2のフローチャートにあるように[数字・小文字]キーを押下操作することで半角英字大文字(デフォルト)→半角数字(1回押下した時)→半角英字小文字(2回押下した時)というようにモードが循環する。さらに、半角数字入力が完了した後には[モード]キーを1回押下するだけでデフォルトの半角英字大文字入力モードに戻る仕様となっているため柔軟に入力文字の切替を行うことが可能となっており、一般的な携帯電話機のように複数の文字入力モードが循環する方式に比較して、半角英字大文字・小文字、数字の混在する英語の文章作成効率が向上する。
・頻出記号やスペースの容易な入力
 さらに、半角英字を使って英文を作成する場合には、頻出記号“@&”、“ ’(アポストロフィ)”(ダブル・クォーテーション) ”、“_+”、“/:”、“()”が簡単に入力できるように、それぞれの母音字キーに2つずつ割り当てられている。
 また半角英字で英文を作成する時に不可欠な半角空白(スペース)は“WX□”キーを3回押すことでいつでも 入力可能であると同時に、文の最後尾では「下矢印」キーを1回押下する、あるいは「右矢印」キーを2回押下す ることでも入力できるため、携帯電話機においてテンポの良いスムーズな英文作成が実現する。
 この半角英字入力に特化したキーの配列と英字・記号の割り当てを示したものが図4である。
図5 ★ 数字入力を効率化
 Roma-Kでは、図1のように[数字・小文字]キーを装備しており、かなや英字を入力中に[数字・小文字]キーを1回押すだけで図5にある割り当てを使い数字を入力することができるようになる。また数字入力が完了した後に[モード]キーを1回押下すると、図2のフローチャートにあるようにもとの入力モードに戻ることができるため、一般的な携帯電話のように複数の入力モードを循環させるよりも効率よく文章中での数字入力が可能となる。また、全角数字を入力する場合には、[下矢印]キーを1回押下することで半角数字に変換することも可能となっている。

 この数字モードでは、図5に示したように“電話を取る”(図の最上行の左側のキー)、“通話を終える”(図の最上行の右側のキー)という機能を数字キーと同時に電話機として使うことも想定し、数字・記号の割り当てが為されている。

 Roma-Kによって、これまでになく容易に文字入力が携帯電話において可能となると同時に、柔軟な入力文字の切り替え機能も兼ね備え、ひらがな、漢字、カタカナ、英字、数字を日常的に混在させて使用している日本人の利用者層のみならず、英語やアルファベットから為る言語を日常語とする世界中の利用者層に対しても、より効率的で操作性の高い携帯電話機を提供することも可能である。

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